6か月肛門痛
6ヶ月の肛門痛(陰部神経痛又は肛門挙筋症候群)
6か月前座っていると徐々に肛門が痛くなってきて、今では座るとすぐに痛い。肛門科を受診、器質的疾患がないので陰部神経障害と言われ飲み薬を服用。痛みに変わりがないので当院へ。3回の施術後、座ってすぐの痛みがなくなり違和感に変わり楽になってきた。20代男性会社員
尾骨、肛門、会陰、性器、恥骨の痛みは器質的疾患がない原因が分からないこれらの痛みを「肛門挙筋症候群または陰部神経痛」。肛門挙筋(骨盤底筋)という筋肉だからである。特に肛門が痛い、肛門奥が痛い、肛門の上あたりが痛い等が多く見受けられる。原因や器質的疾患がないことから神経性のものだと言われることもある。
肛門挙筋は陰部神経支配、この痛みは陰部神経の圧迫による陰部神経痛と私はみる。臨床経験から肛門挙筋が着く尾骨の奥への曲がりや仙尾関節の固着が筋の血行を悪くし過緊張を起こして神経を圧迫して痛みを出していると考える。
尾骨を整復調整することにより、仙尾関節の動きを回復、骨盤底筋の過緊張を除き骨盤底筋の働きを回復が内閉鎖筋筋膜や仙棘靭帯と仙結節靭帯の位置関係が整えられて症状の回復に向かうと思われる。
痛みは陰部神経の絞扼開放(仙結節靭帯と仙棘靭帯、内閉鎖筋の緊張緩和)と尾骨整復法(肛門挙筋の緊張緩和)による施術。平たく言えば骨盤調整と尾骨整復で対処する。
肛門挙筋①②③
①恥骨直腸筋②恥骨尾骨筋③腸骨尾骨筋
S2~S4の陰部神経支配
肛門挙筋①②③
①恥骨直腸筋②恥骨尾骨筋③腸骨尾骨筋
恥骨直腸筋の働き
肛門挙筋 上が男性、下が女性 漏斗状で尾骨から肛門まで女性の方が長い。会陰は男性の方が長い。
尾骨の痛みの原因は、座り方による尾骨の圧迫にある、尾骨の歪み(骨盤の歪み)が過剰収縮を起こさせている。
陰部神経痛
陰部神経の絞扼によって生じる。
陰部神経による経路において圧迫が生じやすい2か所
1、仙骨から出てくる部位で仙棘靭帯と仙結節靭帯で挟まれている所
2、陰部神経が内閉鎖筋を覆う筋膜を走行する際に通る陰部神経管(アルコック管)と呼ばれる所
原因
長く座っている。座っている姿勢が悪い。
自転車によく乗る。
出産。
お尻を強打。
便秘。
精神的にストレスを抱えている。
側弯。
症状
椅子に座ると痛い、肛門の痛み、肛門の奥の痛み、会陰の痛み、性器の痛み、尾骨の痛み
慢性的に痛む
陰部神経の支配域は骨盤底筋群なので肛門、性器、泌尿器に関連し、損傷すると尿失禁、便失禁や性機能不全を生じる。
陰部神経痛の施術
骨盤調整により陰部神経が絞扼している所を解放させる。
脳脊髄液循環生産法、仙結節靭帯アプローチ、内閉鎖筋アプローチ、尾骨整復骨盤調整法