変形性膝関節症
変形性ひざ関節症は男女を問わず発症しますが、圧倒的に女性に多く見られます。女性は、更年期を迎えると、総体的に増骨機能が低下します。これは女性ホルモンの低下により、リン代謝が低下することによります。
しかし、ある種の条件が加わると、増骨機能が逆に向上します。その条件とは、骨に対する必要以上の加重と衝撃です。
ひざ関節に限らず関節は直接重力負荷がかかってはいけません。関節に存在する軟骨組織は重力に抗するためにあるのではなく、曲げ伸ばしのためにあります。重力負荷はすべて筋肉が受けなければなりません。しかし、何らかの理由で筋肉が、そうできなかったら関節に直接負荷がかかってきます。こうなると関節軟骨は非常に早く減少し、より一層骨量が増加します。つまり変形が一段と進みます。
変形性ひざ関節症は言うまでもなく、器官損傷を伴う疾患です。
この症のステージを大別すると、
1、膝蓋軟骨の減少=膝蓋軟骨軟化症
2、パテラ位置の変化=関節軸の変化
3、骨棘の形成=変形の完成
となります。
変形性ひざ関節症の特徴は、
これらのステージが順に来るのではなく、同時に襲ってくる点にあります。従って、この疾患は症状からエンドステージまでの期間が平均的にみて、だいたい2年ぐらいです。
この疾患は筋や皮膚の膜電位が低下している人、
骨電位と筋電位の整合性の取れてない人、
あるいはそれぞれの組織の発する磁場が乱れ易い人
など、色々な人がいます。
しかし、大部分のひざ関節の変形は殆ど改善します。支配筋群の習慣性を変えれば、後は患者の骨代謝のサイクルに従って改善していきます。なぜならば、関節は変形しても設計図である遺伝子が変わったわけではなく、改善してあたりまえなのです。
変形性ひざ関節症の施術は、
ある程度の期間をかけながら確実な改善に向かうよう変形性ひざ関節症そのものを直接、改善させるものです。